油圧ショベル

いわゆる小型ショベルカーまたはミニショベルカーは、ガーデニングや造園、家のリフォームだけでなく、小規模な道路改修工事などでの使用されることが多くなっています。ミニショベルカーの使用時重量は約1～6トン、ミディショベルカーでは約7～10トンとなっています。これらのショベルカーは、主にゴム製チェーンで移動します。走行装置と車両構造の間のロータリージョイントに対する要件は特に高くなっています。

中型油圧ショベルの使用時の重量は約10～60トンで、車輪または無限軌道を有しています。この油圧ショベルタイプは非常に幅広い用途に使用されています。家屋や道路建設からの積み降ろし作業まで多岐にわたります。これにより、走行装置と車両構造の間のロータリージョイントに対する要件は特に高くなっています。建設現場におけるスケジュールは、ほとんどの場合、非常にタイトに設定されており、ダウンタイムは回避する必要があります。内歯か外歯かに関わらず、ロータリージョイントの保守性、耐久性、堅牢性も非常に重要です。

マイニングショベルという名称は、材料重量が50トン以上のショベル容量を持つ最大級の油圧ショベルに使用されます。この機器は、石炭、鉱石およびその他の原料を搬送するために主に鉱山で使用されています。バケットホイールエクスカベーターに対する利点は、より高い機動性です。そしてこれは、走行装置と上部構造を接続し、全作業領域での旋回を可能にするベアリングによって実現されています。

大型ショベルカーおよび鉱山用ショベルカーは、使用時の重量は約50～200トンになります。これらの用途は採石場やそれに似た採掘場所となります。これらの油圧ショベルの走行装置は通常無限軌道となっています。過酷な使用条件とホコリ・汚れが多く発生する環境によって、走行装置と構成部品との間のロータリージョイントへの要件は非常に高くなっています。ティッセン・クルップ ベアリングは、その長年にわたる経験によって、メーカーに適したソリューションを提供し、それにより稼動中の不要なダウンタイムを回避することができます。

例えば大きな高低差や不十分なスペースなどによって、油圧ショベルが使用場所にアクセスできない場合には、ケーブル式ショベルが使用されます。これは、水中からの採掘も行え、砂や砂利採掘場でも使用されます。ケーブル式ショベルなら、スラリーウォールでの掘削も問題ありません。

バケットホイールエクスカベーターは世界最大のショベルの1つです。その主要な使用分野は、鉱山および露天採掘場における原材料の採掘です。1日あたり最大24万トンの大きな搬送能力を誇るバケットホイールエクスカベーターは、特に亜炭の採掘に適しています。

このショベルタイプでは、ティッセン・クルップ ベアリング製のベアリングが様々な箇所に使用され、数百メートルそして数千トンもあるこの重機の効率的な運用を可能にしています。これは、特に汚れの侵入に対し保護が必要なバケットホイールのベアリングに始まり、車台上部の構造物の旋回を可能にするガントリーベアリングにまで及びます。表土のハンドリングにおいて必要となるコンベヤベルトとスプレッダでは、ピボットベアリングが使用されます。さらなる用途としては、バルク材の貯蔵場所においてハンドリングや混合に使用されるブリッジバケットホイール装置およびドラム型回収装置、さらにバケットホイールが固定された、一部では100メートルにもおよぶブームが挙げられます。バケットホイールには更に、様々回転軸を持つ複数のロータリージョイントが使用されます。

この技術における大きな課題は、採掘作業時のほこりや汚れへの対策です。当社は、故障によるダウンタイムを回避するため、当社の持つ経験をメーカーとの協力において活用します。

フェンスポスト、井戸およびヒートポンプ等のように、傾斜の無い穴が必要とされる場合にはアースオーガーが使用されます。その際、非常に深い層まで掘り進む必要があり、ロータリージョイントには高い速度と長い稼動時間による負荷が作用します。ツールが失われなかったとしても、故障によって作業の遅延が発生します。ティッセン・クルップ ベアリングは、様々なアプリケーションからの経験を活かし、堅牢で耐久性に優れたソリューションを開発します。